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(四季)味のよもやま話し

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前回冬・今回は春の料理
「柳緑花紅」 柳は緑に、花は紅に、春も弥生 五節句の一つ上巳(桃)の節句の御紹介です。
※五節句
(人日:1月7日・上巳:3月3日・端午:5月5日・七夕:7月7日・重陽:9月9日)

灯りをつけましょ ぼんぼりに、お花をあげましょ 桃の花~・・・
気持ちも明るくなります。では・・・



◎先付

串打・・・花丸胡瓜(緑)・長芋(白)・海老(赤)・アワビ・玉子蒲鉾・八幡巻
ぼんぼり・・・鯛肝煮
猪口・・・えんどう・黒豆・クコの実
さくら寿し・・・サーモン・花びら独活
*三色の紙を敷いて、緑(新芽)・白(雪)・桃(桃の花)[白→緑→桃の順もあります] 花より団子の串を模して色とりどり華やかに串を打ちます。
*えんどう・黒豆は、まめに生きる願い。
*桜の葉は、お茶の流儀でも食べたり食べなかったりだそうです。ちなみに昭和天皇は召し上がったそうです。


◎椀

蛤真丈・てまり麩・紅白菱・木の芽
*雛祭りに蛤を食べるのは、蛤の貝殻は他の貝殻とは合わないことから女性の貞節を表し、幸せな結婚生活を願うという縁起物だからです。


◎お造り

桜鯛・あおり烏賊・あしらい一式
*春は桜鯛・秋は紅葉鯛と呼び、その時期が旬で美味しいとされています。烏賊は、甘味のある高級あおり烏賊です。


◎焼物

筍・牛サーロイン(西京漬け)・一寸豆・わらび
*春と言えば、筍・若布の煮物ですが今回はチョット変化球で焼物です。筍・わらび(茄子)など灰(アク)の強い野菜は、油焼き・天ぷらなど油とよく合います。
*肉は味噌漬けです。
*筍は、山城(京都)、合馬(東福岡)と有名産地です。


◎煮物

白魚・鯛の真子・湯葉・菜の花
*白魚は、梅酢を少し入れ、白煮しました。
白魚・・・シラウオ科
素魚(シロウオ)・・・ハゼ科 博多の踊り食いは、素魚(シロウオ)です。


◎揚げ物

桜海老(桜海老・舞茸・春菊)・タラの芽・ヤングコーン
*桜海老・舞茸・春菊をかき揚げにしました。かき揚げのコツは、火の通りを考え、サイズと厚さを揃え打ち粉(下粉)をする事です。


◎香の物・お食事・水菓子

以上
料理で少しでも季節を、節目・節目の食べ物の意味を感じて頂ければと思います。
お母様の為の雛祭りでした。